腰痛講義を終えて

環境をサポートする(株)きらめき 主催 健康教室の様子
環境をサポートする(株)きらめき 主催
RETHREE健康教室の様子

RETHREE 武田です。10/1910:00から吉田産業会館にて環境をサポートする(株)きらめき主催のRETHREE健康教室ご参加ありがとうございました。今回も多数のお申し込み、感謝申し上げます。20名程度のご参加者でご質問もし易い状況でしたね。多数の質疑があり、今回も腰痛に関する関心の高さを窺わせる会となりました。

腰椎椎間板症、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群、仙腸関節由来の痛み等はなぜ起こるのか、これ以上なくわかりやすく説明できたと自負しております。

逆に思うところもございます。

皆さんも私たちのことを理解していただけた部分はあると思います。そして、私達RETHREEからも見えてきたことがあります。それは最後の質疑応答にあった「通い始めた整体で良いのか悪いのか」そういった疑問を投げかける方がいらっしゃいました。私達には恐怖体験にすら感じました。

歪みが治らないという恐怖で来院を促される。

私達RETHREEは利用者に対してこういった行動を絶対に取りません。人は恐怖・不安を感じると痛みに関する閾値が下がります。わかりやすく言うと、痛みに敏感になることが知られています。ただでさえ、痛みで困っている人を更に不安にさせることはしません。人道的にもすべきでは無いし、痛みで困っている人を不安がらせるのは施術者として逆効果であることを知っているはずです。そういった心理機制があることを知らないのなら、それはそれで問題です。

以下に、精神状態と痛みの閾値(または耐痛性)の関連性を示した代表的な研究・論文の例を紹介します。


1. 不安と痛みの閾値の低下に関するメタアナリシス

  • 論文タイトル: Patterns of pain perception in individuals with anxiety or depressive symptoms: A systematic review and meta-analysis (2025年発表) 
  • 掲載誌 / ソース: The Journal of Pain 
  • 概要: 28の研究(計1460人)を対象とした系統的レビューとメタアナリシスです。この研究では、不安(Anxiety)傾向が強い個人は、そうでない対照群と比較して、明確に痛みの閾値(Pain thresholds)が低いことがデータとして実証されました。

2. 陰性感情(ストレスや不安)が圧痛閾値を下げる実証研究

  • 論文タイトル: Negative Emotional Influences on Pressure Pain Thresholds
  • 掲載誌 / ソース: Journal of Pain Research (Dove Press)
  • 概要: 健康な被験者を対象に、陰性感情(ネガティブな精神状態)が身体の「圧痛閾値(PPT:痛みを感知する圧力の境界線)」にどう影響するかを調べています。実験の結果、ネガティブな感情や精神的ストレス(Psychological distress)は圧痛閾値を著しく低下させ、痛みに過敏にさせることが示されています。

3. 日常の心理的ストレスと痛みの閾値

  • 論文タイトル: Pain thresholds during standardized psychological stress in relation to perceived psychosocial work situation. 
  • 掲載誌 / ソース: PubMed (Scand J Work Environ Health) 
  • 概要: 実験室で被験者に心理的ストレス(カラーワードテストなど)を与え、その前後の痛みの閾値をアルゴメーター(痛覚計)で測定した研究です。仕事上の心理的負荷が高く、睡眠障害などを抱えて精神的に余裕がない状態(ストレス状態)にあるとき、明確に痛みの閾値が低下することが報告されています。 

4. 国内の慢性疼痛・心因性疼痛に関する報告

  • 関連情報: 日本国内のペインクリニックや精神医学の分野でも、「心因性疼痛」や「中枢性感作」のメカニズムとして広く知られています。
  • 脳内で痛みをブロックするシステム(下行性疼痛抑制系)にはセロトニンやノルアドレナリンという神経伝達物質が深く関わっていますが、ストレスやうつ病によってこれらが不足すると、ブレーキが効かなくなり「普段なら痛くない刺激」も激しい痛みとして脳に伝わってしまいます。
  • 国内の医学知見の詳細は、北海道医師会:慢性疼痛と心因性疼痛 (PDF) などの医療解説でも確認できます。 

貴方は歪んでいるという言葉

健康教室でもお話ししましたが、体は完全な左右対称ではありません。もちろん、病的なもので痛みが生じているものについては改善の余地がある場合もあるでしょう。しかし、左右差なんてものは皆あるのです。心臓は左側。聞き手は右側。武田は右手の握力70kg程度ありますが、左手は60kg程度しかありません。しかし、何ら不自由はないです。左右差=悪、この謳い文句を使う人には気をつけるべきです。因みに骨盤の歪みに関する医学・科学的論文や研究の結論として、「外観や触診だけでの正確な歪みの判定は困難であり、見た目の左右差と腰痛などの症状との間に直接的な因果関係はない」というのが現在の主流な見解です。そもそも骨盤が歪んでいるという言葉自体が怪しいということです。

  • 骨盤の非対称性は誰にでもある
    • CTスキャンを用いた研究(Kristin H, et al. 2020)などでは、調査したほぼ全ての人の骨盤に左右非対称性が確認されており、完全な対称な人の方が稀であることが分かっています。 
  • 「骨盤の歪み」と腰痛の因果関係
    • アメリカの医学者レヴァンジー(Levangie)らの研究(腰痛患者144名と健常者138名を比較)をはじめとする複数の調査において、外見上の骨盤のゆがみ(非対称性)と腰痛の発生率に明確な因果関係はないとされています。 
  • 医学用語としての定義の不在
    • 「骨盤や体の歪み」という言葉は、厳密な医学用語としては定義されていません。いわゆる歪みとされる状態の多くは、骨自体の変形ではなく、周囲の筋肉の緊張バランスや関節の硬化を誤認しているケースが多いと指摘されています。

身体が歪んでいる、そう言われたら考えるべきです。しかし、稀に仙腸関節由来と思われる痛みを臨床上経験することは確かにあります。これについても仙腸関節由来のテストなどを用いて評価する必要があり、初めから身体が歪んでいるという考え方はそもそも眉唾、考えものです。

高額すぎる施術料。

施術する側も生身の人間です。生活もあれば、生きていくのにお金も必要でしょう。しかし、適正な料金帯はあると思います。「歪みを取るために10万円、毎週通わなければ歪みが元通りに戻ってしまう」というような表現には違和感を感じざるを得ません。

これらの対策は・・・知ることです。

腰椎椎間板症は安静にすることで大抵は良くなるとされています。椎間板ヘルニアもタイプがありますが、諸家の報告では大抵良くなります。脊柱管狭窄症となると自然治癒自体は難しいかもしれません。必要があれば受診が必要となるかと思います。出来ること・出来ないことははっきりとお伝えしていくつもりです。

これらの情報に是非、RETHREEの健康教室をご活用ください。武田・湯本と今日の健康教室を通して、再確認しました。知るということは、身体を守るだけでなく資産形成も守るということです。

今回の腰痛講義を機に、疑問に感じた整体関連診察券で割引クーポンを考えています。公式LINEでお知らせいたします。RETHREE公式LINEのご登録してお待ちください。

健康教室でもお教えします。

RETHREEでは関節や筋肉などの運動器に関わる健康教室を開催しております。燕市・弥彦村・三条市・長岡/寺泊・西蒲区岩室などからご参加いただいております。

開催場所

吉田産業会館

燕市勤労者総合福祉センター

分水公民館

三条市体育文化会館となっております。

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