肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)①
肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)は、肩関節の構成組織(腱板、関節包、滑液包など)の加齢性変化や炎症により、痛みと可動域制限が生じる疾患です。そして我々、理学療法士は痛みや可動域制限に関与する筋肉などの硬さを改善することが得意分野です。今回は、肩関節周囲炎について2部構成で皆様へお伝えします。
主な原因
- 加齢性変化(変性): 筋肉や腱(腱板)、関節包の組織が脆くなり、炎症を起こしやすくなる。
- 血行不良・微細損傷: 日常の微細な負担や血流低下により、関節滑液包や腱に炎症が波及する。
- 明確な受傷機転がない: 明確なケガの記憶がなく、徐々に発症することが多い。
病期分類(プロセス)
1.炎症期(急性期): 激しい痛みが特徴。夜間痛(寝返りや夜間の痛み)や安静時痛が強い。
2.拘縮期(慢性期): 痛みが落ち着く一方、関節包が癒着して固くなり、肩が上がらなくなる(可動域制限)。
3.回復期: 拘縮が徐々に解け、痛み・可動域ともに改善していく時期。
評価方法
問診・理学的所見: 痛みの出方、結帯動作(背中に手を回す)や結髪動作(頭の後ろで髪を結ぶ)の可動域評価。
画像評価(X線・超音波・MRI): 腱板断裂や石灰沈着性腱炎など、他の肩疾患との鑑別除外(骨に異常がないことの確認)。
治療法
保存療法(基本):
- 理学療法(整体): 理学療法士による肩関節構成組織のストレッチなど(重要)
- 薬物療法: 消炎鎮痛薬(NSAIDS)の処方や、関節内注射(ヒアルロン酸・ステロイド)。
- 物理療法: 温熱療法などで血行促進・緊張緩和を図る(急性期は冷やし、慢性期は温めるのが原則)。
手術療法: 保存療法で改善しない重度拘縮に対し、関節鏡下関節包切開術などを行う場合がある。
整体の進め方
急性期: 無理な運動は避け、痛みの出ない安楽位(クッションなどで肘や手首を支える姿勢)を保持。アイシング(氷などで冷やす)
慢性期〜回復期: 痛み・拘縮(肩関節構成組織の硬さ)の程度に合わせたストレッチや運動を開始。

肩関節に関わる学術活動(優秀演題賞ノミネート)


肩関節周囲炎(いわゆる四十肩・五十肩)②は明日公開致します。病期毎に詳しく解説致します。お楽しみに!!
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