ポキポキ・ボキボキ整体出来ますか?

頸部スラスト法は禁止すべきとされています
頸部スラスト法は禁止すべきとされています

RETHREE 武田です。今日はポキポキ・ボキボキ整体は出来ますか?といった質問についての答えです。これもリハビリをしていた頃によく聞かれることがありました。そして、SNSでよく見かけますよね。首をポキっとならしてすっきり〜みたいな動画は巷に溢れています。これについて解説していきましょう。

音の正体

関節液の中にあるガスが、動いたときの圧力変化で気泡となり、それが弾ける音とされています。関節周囲から鳴る軽くてポップするような音は大抵この音。キャビテーションなんていうこともありますね。他に靭帯や腱が骨の突出部を超える時になる音や軟骨が摩耗してジャリジャリする振動もありますが、今回は割愛します。これ自体は特に害はなく、痛みがなければ問題視されることはほとんどないものと考えます。

関節から音が出ても問題ない?

音自体が出ても大きな問題はないと思います。しかし、この音を鳴らすことに伴って、

・痛みがある

・関節がロックされる(引っ掛かる)

・関節周囲の熱感や腫脹/腫れがある

そんな貴方は受診です。整形外科で受診してください。大事なことです。

音単独であれば大きな問題ないと思いますが、痛み・関節の制限/ロック/引っかかり/熱感/腫れを伴う場合は受診をお勧めします。

話を戻します。

関節から音が出ること自体は直ぐに問題視する必要はないと思います。しかし、テーマは音を鳴らすポキポキ・ボキボキ整体が良いかどうかについてお話しでしたね。そもそも論ですが、音を鳴らすことに大きな意味を持つのはあまり意味がないと思います。前述の通り、痛みなどの問題を伴わないキャビテーションは大きな害はないかもしれない。しかし、音を鳴らさないとけない理由にはなりません。無害だから良いもの、とは限りません。習慣化したり長期的視点では関節への負担がかかるかもしれません。骨に棘ができる骨棘形成や靭帯の肥厚等も考えられます。

ポキポキ整体・ボキボキ整体はスラスト法と言われる矯正?に分類される手技ですが、厚生労働省では次のように謳われています。

ソース:医療類似行為に対する取り扱いについて(平成三年六月二八日)(医事第五八号)

頸椎へのスラスト法は禁止
頸椎へのスラスト法は禁止

ちょっと専門的な話になりますが、頸椎へのポキポキ・ボキボキは厳禁です。頸椎に関しては禁止する必要があると明記されています。脊髄損傷(頭より下の感覚・運動麻痺)のリスクもあります。関節リウマチの方であれば頸椎環軸関節の脱臼(呼吸不全で死亡)のリスクもあります。脊柱管狭窄症のような方は関節が緩くて困っているのに、症状を加速させるようなものです。こういった背景を考えると、そもそもスラスト手技・ボキボキ・ポキポキ整体が必要なのかを考える必要がありそうです。

まとめ

・関節から音が出ること自体は直ぐに問題視しなくて良い。

・関節とその周辺組織のことを考慮したら、音を出す必要もない。

・厚生労働省はスラスト手技については頸部では禁止されるべきとしている。

・厚生労働省はカイロプラクティックの禁忌対象疾患を明示している。

如何でしたでしょうか。私たちRETHREEはそもそもこのスラスト手技は使用しません。厚生労働省もこれだけ強い口調で禁止すべきとしていますし、解剖学的にも頸椎動脈損傷その他デメリットしかないものをやる必要はないからです。ポキポキしないこともウリにしません。危ないサービスはやりません、などといったキャッチコピーは僕たちのセールスポイントでは無いからです。

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